占いの館に行ってみた〜悩み解決に占いは有効なのか〜

子どもが生まれるちょっと前の話ですが、実は仕事の悩みで鬱になりかけました。

まあ、精神病みかけたのは過去に一度や二度ではないんですが、その時は結構ギリギリで、体にも不調をきたすレベルでした。

そんな時に藁にもすがる気持ちで行ってみた占いの館について今日は書きました。

心と身体の不調

今思えば今の職場の人間関係で悩み出したのがこの頃だったのかなと思います。

当時ストレスから身体の不調も出始めたのですごく悩んだ結果、一度心療内科に行こうと決心し電話で病院を予約、その夕方には病院へ行きました。

だけど、いざ病院の前まで来たところで足が止まり、ホントに今受診して大丈夫なのか?とすごく不安になりました。

と言うのも病院行くのは最後の手段であって、その前に誰か話を聞いてくれそうな人(できれば第三者)に悩みを聞いてもらった方がいいんじゃないか?と思ったからです。

仕事を家庭に持ち込むな

当時の僕は、家族に仕事の悩みをぶちまけるのは絶対に良くない事。仕事に関する悩みは家庭に持ち込まず自分でなんとかすべき!みたいな固定観念があって、それが自分自身をがんじがらめにしてました。

とにかく、家族でも友達でもない自分を全く知らない誰かに悩みを打ち明けたい。何でもいいから解を示してほしい。そういう思いで話を聞いてくれる場所を求めていました。

占いの館

そこで目に止まったのが占いの館
実際はそんな大それたものではなくて、イオンとかにある小さなブースになってる占いスペースみたいなところでした。

恐る恐る入ると半畳くらいの狭いスペースにパイプ椅子と机。机の上には虫眼鏡と筆記具、あと何やら年季の入った本が積まれています。机を挟んで向かいに50代くらいの人当たりの良さそうなオバサンがにこやかに微笑んで座ってました。

曰くこれまで1000人以上の人を観てきたベテラン占い師で、その道ではそこそこ名の知れた方だそうです。

占い手順

まず始めに名前と生年月日、悩みに関する簡単なアンケートを記入します。
ここでコースを選択するのですが、この時は初めてなのもあってお試しコース30分3000円を選択。

そして開始とともにキッチンタイマーをスタート。(30分は目安だと思ってましたが、ここんところはキッチリしている模様)
早速アンケートの内容に目を通します。そしておもむろに取り出して広げた紙になにやら格子状の図形とそれに生年月日を書き込み、脇においてある資料と照らし合わせて鑑定を行います。

次に両手を広げさせられ、手相を見ていきます。曰く左は過去、右は現在と未来の自分を示しているそう。

占いの結果

正直、占いなんて信じてなくて若干バカにしていたフシはありましたが、話し始めると仕事内容と具体的に会社の人間関係で悩んでいることをズバリ言い当てられました。

また、将来的に転職したいと考えていること、興味のある分野、向いてる分野さらには趣味、性格まで言い当ててきます。

そして今後の展望と転機について、最後に励ましと仕事への向き合い方のアドバイスをしてくれました。

気がつけば制限時間30分は余裕でオーバーし1時間近く話してました。(キッチンタイマーは何だったのか・・・)

感想

恐ろしいくらいに仕事内容や悩みのことに加えて性格面も言い当てられ、途中から涙が出てしまいました。

家族でもない第三者にここまで心の内を理解してもらって、苦しみを分かってもらえたことがすごく嬉しかったんです。

また、この先(40代頃)が転機で、ここでいい方向に傾くから自信を持てと言ってもらえたことですごく心が軽く、そして楽になりました。

正直占いにハマってしまう人の気持ちがわかる気がしました。

占いに対する考察

占いを体験してみた素直な感想としては正直なところ、行ってみて良かったと思っています。結果として心が軽く、楽になったのも事実です。

と同時に、占いというものに対して、すごく感心してしまいました。

話術でここまで人を魅了できるものかと

もちろん手相鑑定とか誕生日、字画数占いといったちゃんとした占い要素もありましたが、僕が占いに対して面白いと思ったのは占いという「不思議な力」ではなく、それを伝える占い師の「話術で人をその気にさせる力」の方なんです。

占いにハマりすぎるのは危険

占いはとても面白いです。でもその「不思議な力」の面だけ注目してそこで思考停止してしまうと、その魔力にズブズブとのめり込んでいき、やがて抜け出せなくなります。

そもそも占い師という職業は占いを通してお客のフラストレーションを取り除き気持ちを楽にすることを目的としたサービス業であると言う事実を忘れてはいけません。

そのため、やり手の占い師は占いの要素に加えて、相手をよく観察することで人となりを分析するプロファイリングと心理状態を操作する心理学的テクニック(いわゆるコールドリーディングの手法)を匠に駆使して僕たちお客の心をつかみに掛かります。

僕は、もともと多少の知識があったので、占い師が使っていた心理学的テクニックに注目して、ちょっと斜に構えた視点で占いを受けていたわけですが、それでも結果として心打たれ、占いの魔力に片足を突っ込みかけました。

もし何知らずに占いを受けていたら今頃ちょっとした事でも占いに頼らないと決められない占い中毒者の出来上がりだったかもしれません。

僕は占い自体を否定するわけではありませんし、人生で一度は体験してみたら良いことの一つだと思います。

ただ、受け取り方や解釈を間違えると取り返しのつかない事になりかねないので、くれぐれもご注意ください。

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