今回は転職のタイミングとスキルについて記事にしました
というのも、僕が転職を経験しており、
転職におけるタイミングとスキルの重要性
を身をもって感じたからです
人生100年時代、転職はこれから多くの人が経験すると思いますが、
「転職はいつだってできるから大丈夫」なんて考えでいると
確実に痛い目を見ます
転職は戦略的に!
年代ごとに違う、企業から求められる人材像とは?
まず、これだけは押さえておきたい事として
転職市場では
年齢によって、企業から求められる人材像が全く違います
考えてみれば当たり前なんですが
自分ごととなると意外とこの事実から目を背け、自分の希望を優先するあまり
ミスマッチな求人に手を出しがちです
しかしこうなってしまうと、残念ながら
どんな企業からも相手にされることはありません
以下、僕が実際に
多くの転職エージェントや企業の採用担当たちと話して感じた実感です
20代前半
まず、20代前半は何よりも若さが武器です
なので、転職前の会社での業務経験が多少浅くても(健康体であれば)
ポテンシャル採用枠、第二新卒枠を狙えます
ただ、業種や職種によっても違いがあるので注意が必要です
例えばITエンジニアの場合は「35歳定年説」と言われるくらい年齢には超シビア
30過ぎてからのエンジニア転職は絶望的と言われています
話がそれましたが、ひとつ20代前半での転職では注意点があります
それは
入社1~2年の新人が会社を辞めて転職に手を出すのは絶対にダメ!!
というのも
企業的にも前職1~2年程度で転職してくる連中は企業側から見たら
「すぐ会社やめる奴」
としか見られないので 転職難易度は高くなります
「石の上にも三年」
とは言ったもので
せめて3年は同じ職場で勤め続けていないと企業側からの印象は悪いです
20代後半
20代後半は仕事に慣れてきた反面、今の環境に一番不満を感じやすいタイミングでもあります
実際に転職希望者もこの層がかなり厚いです
ちなみにこの年代になってくるとポテンシャル採用枠はなくなり、代わりに
経験者枠、スキル採用枠を狙っていくことになります
20代後半ではライバルとの差別化という意味で
独自の経験やユニークスキルを持っているか(=オリジナリティ)が問われます
逆に、自信をもって「コレ!」と言える経験やスキルが無いとここからの転職は苦労します
30代前半
30代前半の転職は転職人口的にはそもそもあまり多くないです
というのもこの歳になると仕事にも慣れて実績ができ始め、また
プライベートも家庭を持ち始める年代でもあるので
ある意味腰が一番落ち着くタイミングです
企業目線から言って、もし同じスキルがある20代か30代かといったら
フットワークの軽い20代の方が確実に扱いやすいと考えます
また、30代は採用する側も単価を上げざるを得ず、人材コストも20代より高くつきます
よって、厳しい事言いますが30代は
「扱いにくく維持費が高い」ので、企業的にも最も採りにくい年代と言えますし
転職する側もとても苦労します
ただし、一方でユニークスキルを持っていれば
プレイヤーとして経験者枠、スキル採用枠が狙える最後のタイミングでもあります
逆にこの時点で
アピールできるスキルが無い「凡プレイヤー」だった場合
転職はいったん諦める
もしくは確率は高くないですが、
自分の一芸を強くアピールすることで求人票に無い隠し採用枠(非公開求人)で拾ってもらう
一芸狙い採用枠 を引き当てるしかないです
※ちなみに僕の場合、運良く「一芸採用枠」引き当てて転職できました
(ただし一芸枠狙いは再現性が低いので、あまりオススメはしません)
30代後半
30代後半になると一転、狙える幅が広がります
但し大前提として
これまでに部下を率いて何かしらのプロジェクトをマネジメントした経験があり、尚且つ一定の成果を出している場合に限ります
というのも30代も後半になると実際に手を動かすプレーヤーとしては求められ無くなる代わりに
マネージャー候補採用枠
が狙えるからです
逆にこの年代になってマネジメント経験が無いと転職市場価値的にはゼロ
転職は不可能となります
40代~
40代になると
マネージャ / 管理職採用枠
での採用となります
さすがにこの年代で未経験業種や経験業種でのプレーヤー枠採用はほとんどありません
一流企業のスカウトも狙えるので、年収UPを目的とする事が多いのではないでしょうか
職種別に求められるスキルとは?
第二新卒の20代前半であれば、やる気&元気が大事ですが
それでも当然スキルホルダーの方が転職は有利に進められます
また、20代後半~30代前半の転職では自分の「スキル」こそが市場価値なので
何かしらスキルが無いと転職活動の難易度は格段に上がります
以下に転職希望先の職種別、必要スキルをまとめましたので
今一度、自分の保有スキルを確認してみてください
経験職(コーポレート系、技術系、ITなど)への転職
【コーポレート系】
営業、人事、財務・経理(メーカーの場合は+知財)は
100%どんな企業でも行う企業活動なので
汎用性の高いポータブルスキルと言えます
【技術系】
設計では電気回路設計、電子回路、配線、メカ設計、設備設計の需要は高いですが2DCAD、3DCADは必須、また同じ設計経験でも「部材設計」だけはものによっては汎用性が低くポータビリティに欠ける事があります
また、開発経験はセットでアピールすると効果的です
他にも数値解析(FEA)や、統計解析経験は製造系のメーカーでは重宝されIT系、特にAI・機械学習系DS(コンサルまでできるレベルだと◎)、セキュリティ系インフラエンジニアは汎用性が高く、これからのトレンドです
まとめるとコーポレート系にせよ技術系にせよ
十分な実務経験があるか
汎用性の高いポータブルスキルを持っているか
これが大切です
未経験業種・業界への転職について
未経験業種かつ未経験業界への転職は実質的には不可能と思って下さい
未経験人材の企業からの評価
仮に知識やスキルがあっても業務実績のない場合は「未経験」の扱いです
そして苦言になりますが、未経験人材の企業からの評価は
「ただの素人」
以外の何物でもありません
キャリアに変化を持たせたい場合は?
当然ながら自分の経験ある「経験職」への転職が最も転職の成功確率は高いですが
一方で「広く経験を積んでキャリアに変化をもたせたい」という方も多いでしょう
そういう場合は
業種か職種のいずれを固定して、もう片方を変えた転職を狙う
「軸足ずらし転職」をオススメします
軸ずらし転職について簡単に業種×職種マトリックスを使って説明します
【業種×職種マトリックス】
コチラの図で◎もしくは○の部分であれば転職可能性は十分と考えてください
一方で右下、つまりグレー(💀)の未経験職を安易に狙ってはいけないという事になります
また、「軸足ずらし転職」について詳しくは以下、リベ大のブログが参考になりますのでご覧ください
企業的としては中途採用で即戦力となる人を採用したいのに、
わざわざ未経験の「よくわからん素人」を採用する理由はありません
一方こちらとしても全くの未経験職への転職は
面接時に転職動機や会社への貢献度をロジカルに語るのがとても難しく、かなり苦労します
※実際にこれで僕は何社も落とされました
例外:ドカタ系・現場作業、派遣社員
ただし、未経験でも比較的簡単に採用してもらえる職もあります
それがいわゆる
ドカタ系、現場作業、派遣社員 です
こう言った仕事内容・就業形態でも全然OK!という場合は、結構多くの求人があります
実際にハローワークで求人票を見てみると
年代、経験不問で正社員採用してくれる企業はたくさんあることが分かります
但し当然ながら(一概には言えませんが)これらは一般的に年収が高くない業種なので、
現時点で年収が高い方には、よほどの事情が無い限りはオススメはしません
転職はマッチングイベントだと思え!
最後に、「転職」というものをあまり重く考えないでください
個人的には 恋人作りと同じ
- 転職サイト=出会い系アプリ
- 転職フェア・説明会=婚活パーティー
- 面接=お見合いかデート
くらいのノリで考えていてちょうどいいです
自分の将来の事なので真剣に考えるべきですが、あまりに深刻に重く考えすぎてしまっては
最初の一歩が踏み出せません
企業と言えども結局は人と人、恋人選びと大差ありません
●転職サイトへの登録
pairsとかomiaiみたいな出会い系に登録できる度胸があればやる事は同じ
●転職フェアや説明会は婚活パーティー
行ってみると分かりますが、あなたの体だけを狙っている人買いみたいな連中もいれば
逆にあなたとの出会いを待つ企業もいます
実際に行って企業の採用担当やフェアの相談員と話をしてみてください
転職市場の動向やトレンド、空気感、今の自分の市場価値を肌で感じるいい機会になります
●面接はお見合いかデート
フィーリングや趣味が合えば付き合うし、合わなければやめるだけ
面接は「企業に品定めされる」イベントであるのは確かですが、逆に
「あなたもまた企業を品定めしていい」んです
「婚活はするけど付き合うかどうかは別」と同じ理屈で
「転職活動はするけどホントにするかどうかは未定」
これでいいんです
あとがき
今の会社に閉じこもっていても別に何も問題はありません
ただ、転職活動をすることで「自分の周りの世界」ではなく
自分を取りまく「外の世界」に目を向けるきっかけになります
実際僕も転職活動を通して、
- 自分が生きているこの世界はどういう仕組みなのか?
- 企業や組織の仕組みや、僕らとどの様にかかわって成り立っているのか?
- 今後のトレンドは何なのか?
といった事を考えるようになりました
僕は「みんな一度は転職すべき!」なんて事を言うつもりは一切ありません
ただ少なくとも僕にとっては「転職活動」をきっかけに生涯キャリアを真剣に考えるきっかけになり、同時に世界の見方が大きく変わったと思っています。
↓僕の転職日記です。
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