前回までのあらすじはこちらの記事をご覧ください↓↓
休職・そして転職活動開始
この記事では休職中の生活について実体験を時系列的に語っていきます
現在休職をお考えの方、この記事を読むことで僕が実際にどんな生活を送っていたか、その一部を追体験いただけます
※ここからはスマホに書き溜めた日記を一部加筆修正した形となりますので読みにくい所があるかもしれませんがご容赦くださいね。
2021年10月
まずは少し時間をさかのぼって休職までの時期と合わせてまとめます
休職生活ゼロ週目(~休職開始まで)
職場環境と体調
身体の調子が日に日に悪くなっていく。当時の症状は以下の通り
- とにかく職場に向かうのが嫌
- 慢性的な腹痛と吐き気(出社の道中、嘔吐寸前で動けなくなること数度)
- 毎朝ぼんやりしているorイライラしているかのどちらか
- 身だしなみを整えるのもめんどくさくて毎日同じ格好
- 食欲は基本的にない
今思えばもう明らかにダメです。完全に赤信号です。なのに止まれませんでした。
ところで、僕の職場が俗にいう『ブラック企業』だったのでしょうか?
誤解ない様に言っておくと、答えはNOです
確かに
- 僕の同期は何人も体調不良、休職、退職しており、大卒の同期は1/3になりましたし
- 後輩は応援と称する無期限出向の挙句、担当でもないのに無理難題を押し付けられ、結果致命的なミスからメンタルブレイク、そのまま退職したり
- 独身社員寮の中で夜中に発狂し裸で走り回る先輩が現れたり
とまぁ、ヤバい事案はあるにはあったのですが、こんなものはどこにでもある事(?)ですし
総合的に見ればホワイト企業です
事業も(若干先行き不安なところはありますが)経営基盤もしっかりしており、
まぁ向こう数十年は安泰だろうと言われている
名古屋を代表する超優良企業です
ただ、
明らかに会社や職場の空気感が自分に合っていない
僕にとってはそれだけでした
いくら良い環境でも人には合う・合わないがあると思うんです
「綺麗すぎる水では逆に棲めない魚もいる」
「淡水魚が海水では生きられない」
とでも言うんでしょうか
そんな事はずっと感じていたので
環境を変える=『転職』
しかないと思っていました
転職サイトを使おう:ビズリーチ
そんな風に思っていたので、実は転職の準備は着々と進めていて、
転職サイトに登録して情報集め & 時々やって来る企業スカウト面談を受けていました
ちなみに転職サービスは今人気の
ビズリーチ
を使っていました
このサービスは登録するだけで
- 企業からの直接スカウト
- マイナビやリクナビなどの大手転職サービスのエージェントからの斡旋
- 地元密着型とか特定業界に強い小規模、もしくは個人営業のエージェントからの斡旋
と多方面からアプローチが次々とやって来るので、そこから情報を取捨選択すれば良いというワケ
企業だけじゃなく、個々のエージェントが独自に握っている情報にも触れられるので
ハッキリとした転職意思が無くても気軽に面談受けてみるだけで
直近の転職市場の動向や企業や業界が求める人材像など、値千金の情報が得られます!
あとは、転職エージェントを固定せず、色んなエージェントとやり取りできるので、エージェントごとに吹き込んでくる情報の不一致や矛盾に気付けるようになりますし、下手な企業への誘導も避けられます
補足:転職エージェントを使う場合の注意
補足ですが、個人的には転職エージェントを固定しない方が絶対に良いです
詳しくは、キープレイヤーズ高野氏のYouTubeチャンネル
などで詳しく触れられていますので、ご興味ありましたら一度見てみてください
分かりやすく転職業界の闇の部分を知ることができます
まさにこの通りで、転職エージェントなんて僕らの事はぶっちゃけ
ネギ背負ったカモ
くらいにしか見てません
どこでもいいから紹介してぶち込めれば自分の手柄
考えているのはそれだけです
よって、基本的にこちらの意思はガン無視
数打ちゃ当たる作戦でガンガン求人票送り付けてきます( ゚Д゚)。。
特に「あ、コイツは転職に対する熱量が低いな」と思われるとその傾向は顕著です
履歴書なんてこっちが送ったものをチェックせずそのまま先方に送り付けようとしていましたし、当然面接対策なんてしてくれませんでした。マニュアル本のコピー送ってきて
「あとは頑張ってね☆」
的な対応で正直ガッカリしました
難航する転職活動、ベンチャーでまずは2連敗
それはさておき、いざ転職活動をするにあたって困ったことがありました。
実はこれまでちゃんとした就職活動すらした事が無かったんです。。
なので、何から始めればいいのか全くわからない始末…
(前の会社も学校推薦だったので、自己分析すらほとんどせず何の苦も無く職に就けてしまいました)
なので、後々思い知る事にはなるんですが、
転職活動はかなり大変でした
実際、休職1週間前にオファーがあって選考を受けることにした
- 岐阜の浄水器ベンチャー(DB社)
- 名古屋市内の物流系ITベンチャー(O社)
の2社はあっさりと落とされました💦
事前面談や一次面接では結構好感触なんですが、2社とも最終でぶった切られました
今思えば最終面接は社長や役員クラスとの面談で
『会社のマインドにマッチするか』
を見られていたんだと思います。
※今なら言えますが、大企業よりもベンチャー・中小では特にそういう傾向が強いですね
にもかかわらず、転職ド素人の僕は
「最終面接なんてどうせ『意思確認』でしょ( ˙σー˙ )ホジホジ」
と、ナメた考えでロクに準備もせず挑んでいたので
落ちるのも無理ないです
ちょっとテクニック的なことに触れると僕自身
面接で『何を言うべきか』は考えていたんですが、逆に『何を言うべきではないか』を良く考えていなかったので客観的に見て失言の連発でした。
また、面接の場慣れもしていなかったので
想定外の質問に対するリターン全く返しができませんでした
とは言え、そういった「お断り」も連続で頂くと
結構メンタルに来るものがありました
救いの中小什器メーカー(C社)
そんな中、市内の中小老舗什器メーカー(C社)からWEB面談オファーがやって来ました
正直、扱っている製品には全く興味ないものの
とりあえず面談だけはしてみようという事で急遽WEB面談をセットしました
話を聞いてみると、やっぱり製品には興味が無かったものの、労働条件がかなり良く、
これなら再就職先としてはアリかも!
という事で、ここにきてC社が第一候補として浮上
こういう思いがけない企業との出会いがあるんです!
なので、はじめから自分の趣味・興味だけで企業を選ばない方が良いです
話を聞く分にはタダなんで、企業にせよエージェントにせよ
まずは話だけ聞いてそれから考えれば良いんです
軽度うつでノックダウン、休職期間に突入
こんな風にちょいちょい面談を受けながら履歴書と職務経歴の作りこみやプロフィールの見直しをやっているタイミングで
- 仕事の業務負荷UP
- 妻の地獄の様な悪阻
- 娘氏のイヤイヤ期
が同時襲来し僕のキャパが即座に限界、メンタルが崩壊しました💀
その後は医師の診察を受け『軽度うつ』の診断、そして『休職』の運びとなったわけです
軽度とは言え『うつ病』はれっきとした病気
何をおいてもまずは身体の回復に努めることが第一です
だけどマジメさんの僕は
「毎日好きなことやってダラダラする事」=「回復に努める事」
とは思えなかったので、休みながらもできるだけ毎日
「今後の為の行動」
をとろうと決意しました
という事でまずは本格的な転職活動の前段階として、
転職の為の心構えを学べる本を買おうと思いました。ネットで調べてみると
「科学的な適職」
なる本がよさそうだったので早速ポチってその日は終了
休職生活第2週目
本格的に休職期間に突入し、
さぁ本格的に転職活動に入りたいわけですが、それ以前にすべきことがあると気が付きます
生活リズムを確立せよ
休職に限らずこれまでと生活のリズムが変わるとどうやって一日という時間を過ごせばよいのか急にわからなくなります。なのでまずは
生活リズムを確立する
必要があることが分かりました
というのも、一日家に居れるものの、自由に活動できる時間は限られており
家事・育児を一通りすべてこなしていると本当にあっという間に半日が終わります。
加えて休職開始とともに娘氏の送り迎えも担当となったのでより一層家庭での負荷が増大💀💀
結局『休職』しているハズなのに、
実際は一日2~3時間しか自由に動ける時間が無い。。
これが現実でした
片付かないプライベートの問題、良くならないメンタル
しかも相変わらず妻氏の悪阻はひどい(というか日に日にひどくなっていく)
食べたら吐く、食べなくても吐く、臭いでも吐く
それを見ているこっちも(あーあー、吐くほど気持ち悪い物作ってるんだな。。。とネガティブ通り越してもはや罪悪感に襲われ、より一層、鬱々とした気分になります)
転職活動も少しずつ進めなきゃなのにな。
とか言っているうちにAmazonで買った例の本が届きました
「科学的な適職」
とりあえず1日のうちわずかでもできた時間は全て読書に振ることにして、
まずは転職の為の心構えをインプットすることにしました
本を読んでいるうちに今の職場に対して漠然と抱いていた不満やストレスの正体が見えるようになってきて、更に次の仕事選びの為の「正しい軸」の選び方を理解する事ができました
(本をんで新しい学びがあるだけでも「少し前に進んでいる感」があったので、読書している間はストレスや不安感をあまり感じませんでした)
また、この週は2回目の心療内科の受診があり、初めてバウムテストなるものをやりました
いわゆる、木を描いて性格を当てる心理テスト的なアレです
(↑まさにこんな感じの木の絵を描きました)
結果は次回の心療の時に教えてくれるとの事
転職活動:マイナビエージェント初面談
転職活動の方はと言うとビズリーチで登録したマイナビエージェントのお姉サンと電話面談
僕の希望にマッチした求人を色々と紹介してもらうことにしました
(この当時はエージェントが意外にツカエナイという事実を知らなかったので)とりあえず
「少しでも先に進んでる感」がもててちょっと気持ちも落ち着いてました
その他の活動
その他の活動としては、週に1~2回はサウナに行って心を整えるマインドフルネス(精神統一的なヤツ)活動を実施←単に行きたかっただけですが・・・
あとは「ハセガワくん」とオンラインでお話をしました
ハセガワくんは僕の会社の同期で、海外赴任先で精神崩壊し強制送還
その後約3か月の『休職』を経て復職した、いわば『休職の先輩』でして、
彼と話せば今後どうしたらよいか的な良いアドバイスが貰えるのでは?という考えがありました
が、、、いざ彼の当時の状況を聴いてみたところ
僕の予想の遥か上空を行く超重度のメンタルブレイカーで
冗談抜きで本当に死んでいてもおかしくない状態だったのです
結局、僕の相談のつもりが彼の超絶ダークサイドトークを聞く会になってしまいました
(しかし、よく生きていてくれたハセガワくん。生きていてくれてありがとうハセガワくん。)
休職生活第3週目
この週からはいよいよ転職活動が本格化してきます
C社の一次面接
10月某日
スカウトが来た市内の什器メーカーC社との一時面接です
さい先悪くも天気は☔
リモートでも良かったんですが、先方のオフィスまで行き対面での面接を希望したのは僕だから個々はしょうがないですね
約束の時間になってロビーで待っていると面接会場に案内されました
面接会場はよくある一対多の席ではなく
ウェブカメラを囲んで車座に着席するスタイルで、しかも1人はオンライン参加
(中小ながら先端ツールを取り入れ&時勢も考慮した形式で感心してしまいました)
手ごたえとしては上々でした!
前回やったベンチャー面接での反省点も踏まえて地雷になりそうなコメントは控え
受け答えもスムースに、全体的にいい感じで終われました
そして数日後、C社から選考結果の連絡が来ました
【一次面接合格】
とりあえずは第一関門はクリア
しかしここで気を抜いてはいけない
最終では社長が出張って来るらしいので、より慎重に準備をして挑まねば
地元エンジニア転職フェア
その週末、C社の最終面接日程が決まるまで手持ち無沙汰も何なので、名大社主催の
「地元エンジニア転職フェア」
なるものに行ってみました。目的としては
- 最近の技術系、エンジニア系転職の市場がどんな感じか
- ライバルはどんな感じなのか
- というか転職フェアがどんなもんなのか単純な興味
- もし良さそうな企業があったらエントリーしたい
ところがここで突き付けられたのは厳しい現実
改めて転職は一筋縄では行かないことを実感しました
派遣業者多すぎ
まず衝撃を受けたのは
姿かたちを変えた【派遣会社】の多さです
しかもこいつらがかなりしつこく勧誘してきます
「君なら良い派遣になれるよ」
「このスキルなら客先常駐でやっていけるよ」みたいな
猗窩座か!
もういいわ!!
ユニークスキルを持っているか?
次に突き付けられた現実は、自分の培ってきた「部材設計」「開発」というスキルの
汎用性の低さです
どこのメーカーも実際に話してみると、だいたいこんな会話になりました
僕「〇〇(企業名)で約8年間、△△の部品設計や開発に従事しました。CADや解析もできます!」
企1「なるほど・・・ちなみに、機械設計はできますか?」
僕 「( ˊᵕˋ ;)」
企2「電気回路設計や配線はできますか?」
僕 「…( ˊᵕˋ ;)」
企3「設備設計のご経験は・・・?」
僕 「……( ˊᵕˋ ;)」
所詮、特定業界でニッチな製品の設計・開発経験などと言う、
汎用性皆無のスキルホルダーなんてお呼びじゃないんですね。
ひそかに磨いてきたプログラミング(Python)スキルも低賃金のSESならいざ知らず、自社開発のエンジニア要因としては明らかに力不足で、これまたお呼びじゃない通り越して
場違い感丸出しのド素人野郎扱いされました
結局のところをまとめると企業が欲しい技術系人材というのは以下であることが分かりました
- 電気・電子回路設計経験者
- メカ・設備設計、管理経験者
- ITの場合は超つよつよエンジニア(ホワイトハッカー、コンサルまでできるデータサイエンティスト←こんなのその辺にいるわけないだろ、馬鹿か!と思いました)
結局のところ、異世界転生然り、転職の世界でも活躍できるのは
ユニークスキルホルダー
なんですねぇ(絶望)
転職企業選びのコツ
しかしひとつ良いことも学びました
それは
- ターゲットにする企業のレベル感と人材ニーズ(会社規模や事業体制、求める人材)
- 自分の属性と転職市場価値(自分に何ができるか、スキル、現職とポジション)
の2つを正しく把握してマッチングを取るのが重要という事
具体的に言うと、まず自分の属性に合ってない企業やレベル以上の分不相応の企業は
受ける以前に門前払いされます(受けても書類で落ちます)
逆に、自分のレベル以下の企業を受ければ冷やかしととられる事があり、本気で相手にされない
しかもここで厄介なのは僕のように
現職が「大企業・主任職」の癖に目立った「ユニークスキルが無い」凡プレイヤーの場合です
まず大企業と言うだけで相手企業(特に中小企業の方)から見たら
「ヤベェ、なんか知らんケド凄そうなヤツ来た(;'∀')」とハードルが上がりますが
いざ話を聞いてみると
「なんだ、大したコトねぇわ」と、恰好だけ、名前だけの雑魚扱いされます
キツいですがこれが現実です
逆に言うと、転職においては
①ターゲットにする企業のレベル感と自分の転職市場価値・レベルを正しく見極め
②それがマッチする企業に上手くアプローチしていけば
まずは選考・面接という勝負の土俵に立てる可能性が高いです!!
面接の場に行けさえすれば、実績トークで挽回することは十分可能です!
あとがき
とまぁ、こんな感じで10月が終わりました
この時点での戦果は
2戦0勝2敗
ただ、学ぶことの多い月だったと思います
次回
【僕が会社を辞めるまで】第三章:ついに決着?どうなる僕の転職活動
に続きます
コメント
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